トレーディングには7つの大罪があると言われていますが、私達はもっと多くの大罪を知っています。
どんなトレーダーにも、少なくとも一つはあるでしょう。
それが大きなものであれ、小さなものであれ、どのトレーダーにもそれなりのトレーディングの罪があります。
トレードを始めたばかりであろうと、何十年もマーケットでトレードしている人であろうと、この分野の経験がある可能性は無きにしも非ず。
もちろん私達が話しているのは、トレーディングの罪を犯した事で生じた恐怖のトレードやトレードの事です。恐ろしく失敗したトレードは、あなたをゾッとさせ、眠れない夜を過ごさせた事でしょう。
この記事では、トレーディングの最も致命的な罪のいくつかを見て、それが何であるかを強調し、どの様に避ける事が出来るかを説明します。
これらのcommon trading mistakes から学んだ教訓を深く掘り下げ、すべてのトレーダーが自分の手法をより良いものに変える事が出来る方法を紹介します。
トレーディングの罪1:取引を急がない
例から始めよう: トレーダーAはソーシャル・メディアの友人ネットワークを通じてFX取引について聞いてみた所、トレーダーAはすぐに興味を持ち、自分でもやってみたいと思いました。
マーケットに慣れていない他のトレーダーと同じ様に、まずデモ口座を開設します。そしてトレーディングプラットフォームに慣れる為、何人かの「エキスパート」トレーダーと彼らの提案を読み、それに従い始めたのです。
彼らはまだ外国為替市場をよく理解しておらず、トレードに非常に慣れていませんでしたが、それでも市場と通貨ペアについてしっかりと理解する必要がありました。
「どの通貨ペアを取引すべきか、専門家の提案に従い始めましたが、本当に理解していたわけではありませんでした。
デモ口座を1ヶ月使用した後、トレーダーAは口座残高が増加しているのを見て、専門家の洞察を健全なライブ取引残高に変えられると確信し、ライブ口座を開設する事にしたのです。
トレーダーAが気づかなかったのは、デモ口座での取引とライブ口座での取引はまったく別物だという事でした。
トレーダーAはしっかりとした取引戦略を持たず、リスク管理も出来ておらず、取引に対する心理的な準備も出来ていなかったのです。その為、ライブ口座で損失が出始めた時、どうしていいかわからなかったのです。
トレーダーAは、取引開始からわずか2日で口座が溶けてしまい、もっと勉強が必要である事、マーケットがどの様に動くかを知る必要がある事、そして「専門家」の意見だけを信じてはいけない事に初めて気づいたのでした。
トレーディングの罪2:集中せずに取引しない
周囲に気が散るような事があると、多くのトレーダーはなかなか集中出来なくなります。特にマーケットの動きが速い場合は、難しいかもしれません。
トレードが有利に動こうが不利に動こうが、トレード中の集中力の欠如は資金を失いかねないからです。
これは「ボブ」(仮名)に起こった事です。
彼はXAUUSD(金)でスキャルピングトレードをするつもりでした。
しかし、彼は取引に集中していなかったので、代わりにGBPUSDの取引を開始。そして、ポジションを再確認する事なく、10分後に間違ったペアでポジションを開いた事に気づきました。
そしてその時、彼はすでに資金の10%を失っていたのです。それでも彼は、間違ったポジションを置いてしまった事に少しショックを受けながらも、自分に有利になる様に戻ってくる事を期待してすぐに決済しませんでした。
彼が負けトレードを閉じようと決めたのは、資金の25%を失った後だったのです。
トレーディングの罪3:損切り注文なしで取引しない
逆指値注文はその言葉が示す様に、トレードが不利になった時にトレーダーが損切りをする為の注文です。
損切り水準は手動で設定可能で、どの水準でトレーディングを終了させるかを自分で設定出来ます。殆どの トレーディングプラットフォームでは、各取引にあらかじめ設定された自動ストップロス注文やレベルも提供されています。
しかし、何らかの理由で全てのトレーダーがストップロス注文を使っているわけではありません。全ての取引を設定する上で重要なステップであり、適切なリスク管理を実践するのに役立ちます。
トレーディングの罪4:インパクトの大きいイベントを無視しない
インパクトの大きいイベントは、外国為替市場を大きく動かす要因の一つです。地政学的緊張、政治的イベント、中央銀行の決定、経済発表など、影響力の大きいイベントは大きな値動きを引き起こす可能性があるため、トレーダーは認識しておくのがベストです。
トレーダーとして、この様な影響力の大きいイベントに気づかなかったり無視すると、トレーディング口座に影響が及ぶ可能性が高くなります。当社のエコノミックカレンダーは、マーケットに影響を与える可能性のある全ての将来のイベントに関する最新情報を入手するのに役立ちます。
これは、JJがFX取引を始めたばかりの頃に起こった出来事です。
大きな経済ニュースが為替市場に与える影響を知らなかった彼は、ニューヨークセッションのオープニングでEURUSDの取引を開始しました。彼は「抵抗線にぶつかると確信して」EURをショートしようとしたのです。
驚いた事に、彼はチャートが動きEURのローソク足が上下に動き、また上昇するのを目にしました。トレードは彼に不利になり、EURはさらに上昇し、抵抗線を突破してしまいました。
トレーディングの罪5:友人の言うことを聞くな
大抵のプロトレーダーや何十年もマーケットに居るトレーダーは、常に自分自身のトレーディングスタイルを見つける必要性を強調しています。人生の他の活動や目標と同様に、トレーディングも万能ではありません。
あるトレーディングスタイルがあなたにとって上手くいっても、別のトレーダーにとってはそうではないかもしれません。同様に、あるトレーダーには成功したかもしれませんが、あなたにはうまくいかないかもしれないのです。
トレーディングに関しては、自分自身のスタイル、自分自身のストラテジー、自分自身のルールを見つける事が重要です。自分の性格に合うようにトレードをカスタマイズする必要があります。
トレーディングの罪6:過信と慢心は禁物
損切り注文は取引から感情を取り除く為にあると言われています。なぜなら、取引に入る前に自動ストップロス注文を設定することは、負けトレードをカットして終了する効果的な方法だからです。画面の前にいない時でも、ストップロスを設定しておけば、多くの資金を節約する事が出来ます。
BGは、ある取引で損切り注文を使う重要性を知りました。当時彼は、3つのポジションを保有。EUR/JPYの価格が上がると確信していたので、利食い注文を入れたものの、損切り注文は入れなかったのです。
取引に満足して自信を持ち、自分のレベルに達したら利食いすると思っていた彼は、翌朝利益が出る事を期待してベッドに入りました。
しかし、その期待は裏切られます。それどころ、彼のトレードは下降し、翌朝、彼の口座は75%減少。
他の多くのトレーダーと同様、BGはこの経験から自分の感情(貪欲、興奮、過信など)をコントロールする重要性を学んだといいます。
トレーディングの罪7:マーケットを勉強せずにトレードするな
数十年の経験を持つあるベテラントレーダーが、新米トレーダーに「最初のトレードが損失になる事を祈っている」と言った事があります。この言葉は新米トレーダーを励まし、鼓舞する様なアドバイスではありませんが、多くの重要なメッセージを含んでいます。
トレーダーは誰しも負けたくないものです。しかし負けトレードがトレーダーに立ち止まらせ、考えさせ、どこで間違ったのかを分析させる事も事実です。負けトレードこそが自分のトレードを改善する為の教訓を与えてくれるのです。
ジョンの場合、初心者の頃に2回勝ちトレードをした喜びが彼を過信させました。
「何も調べずに取引を始めました。勝ちトレードをする自信があったので、デモ口座はスキップしました。
彼はGBP/USDのペアで2つの取引を行い、それは彼に有利に働いた。当然、彼はその結果に満足し、さらに自信を深めた。
しかし、トレードが予想と反対方向に行ったとき、彼はどうすればいいのか、どうやって損失を止めればいいのかわかりません。損切り注文について何も知らなかった彼は、損切りをするために何もしませんでした。
それどころか価格が反対方向に動くと、さらに取引を重ねてしまいます。彼の頭の中では、もっと取引を増やせば価格が自分に有利な方向に動いた時にもっと儲けられると思っていたのです。
「しかし、相場は私に有利には動かなかった。私はその日一日トレードを続け、口座が吹き飛ぶまで画面に釘付けになった。それは私にとってつらい教訓でした」と彼は言いました。
この経験は、欲という感情を抑えることの重要性をジョンに教えました。また、過剰な取引やリベンジ取引は、より大きな代償を伴うという事実にも磨きがかかったそうです。
しかし彼にとって最も重要な教訓は、過ちから学ぶ事に尽きるでしょう。
トレーディングの罪8:テクノロジー/自動売買に頼りすぎない
テクノロジーの可用性とアクセスのしやすさがトレーディングに大きな影響を与えた事は間違いありません。新しいテクノロジーによって、トレーダーはインタラクティブなチャート、自動化されたインジケーター、さらにはFXトレーディングロボット にまでアクセス出来る様になりました。
今日では、トレーディングやマーケットについて何も知らない人でもExpert Advisors(EA)を使ってトレーディングを行う事が出来ます。
EAは効果的なトレーディングツールであり、EAを使って成功したトレーダーもいますが、勿論EAにも限界があります。
太郎さん(仮名)は、EAを使い、EAに頼りすぎる事の弊害を身をもって知る事になりました。彼がEAに出会ったのは、トレードを始めてわずか1週間目。自分のトレードを助ける効果的なツールになると考えた彼は、EAを購入してEA開発者の指示に従いました。
設定が完了するとすぐに、彼はEAを使って6つの取引を開始しました。最初の取引は期待通りの好結果。最初の結果に自信を持ち、満足した彼は夜までEAを稼動させたままにしておきました。
しかし、しばらくしてトレードをチェックすると、ドローダウンが急速に増えています。彼はパニックに陥ったのです。EAが自分に不利な取引をさらに開始するのを見て、これは更に悪化しました。
その上、重要な瞬間にテクノロジーに失敗。インターネット接続が遅くなり、彼はトレードを止める為に出来る事は何もなかったのです。
何がどの様に起こったかについて考えをまとめた後、彼は2つの事を発見しました。ひとつは、EAの条件が満たされていなかった事。そしてその夜、彼のトレードに影響を与える大きなニュースがあったのです。
トレーディングの罪9:計画なしに取引を始めない
初心者トレーダーは、トレーディングプランを立てずに取引を行うことを考えてはいけません。このトレーディングの罪は、初心者トレーダーにとって大きな禁忌です。
たとえ売買シグナルが利用可能であっても、初心者トレーダーはまず取引計画を立てずに取引を行う事を控えるべきです。「計画を立てない事は失敗を計画する事である」という格言は、特にマーケットでの取引に関しては当てはまります。
トレーディングプランには、目標、リスク、戦略、トレード管理などが含まれ、各トレーダー独自のものでなければなりません。勿論、他のトレーダーのプランを参考にできますが、リスク許容度や目標は人それぞれです。
トレーディングの罪10:リベンジトレードを始めるな
リベンジトレード に走るトレーダーは、新しいトレードを行う際に負うリスクを気にしません。彼らが気にするのは、失ったものを取り戻したいという事だけであり、間違った考え方に陥るとこの負のスパイラルが制御不能になり、損失が積み重なる事になります。
取引を頻繁に行うようになったら、数回連続して勝ったり、数回連続して負けたりしたら、少し休憩を取るというプロセスを設けるべきです。そうすることで、金融市場における忍耐を理解し、利益が出ているのか、損失が出ているのか、規律を示すことができるようになります。
トレーディングの罪11:取引日誌を忘れずに
トレーディングジャーナル はトレーディングプランとは別の物で、プランに従って確実に軌道に乗り適切なリスク管理を実践する一方、ジャーナルはトレーダーが自分のトレードがどうなっているかを追跡するために実施するものです。
これは世界中のトレーダーにとってごく一般的な習慣ですが、市場に飛び込んだばかりの投資家には見落とされがちです。
取引を記録する主な目的は、各取引(ポジションサイズ、商品、エントリーとエグジットポイントなど)についてメモを取ることで、取引成績を追跡することです。
これらの情報を記録しておくことで、後で見直して、上手くいった所とそうでない所を理解する事が出来ます。
取引の罪12:過度のレバレッジを使用しない
レバレッジ取引する場合、新規トレーダーは調子に乗りすぎて、トレーディング口座で可能な限り高いレバレッジを使う事は避けるべきでしょう。
レバレッジは少額の資金で取引を開始できる一方で、そのトレードに全面的に関与できるユニークな機会を提供します。この為、レバレッジはしばしば「諸刃の剣」と呼ばれ、潜在的な利益と潜在的な損失の両方を拡大します。
これは、取引の見通しに興奮する投資初心者にありがちな過ちです。この興奮が冷静沈着であれば通常しないような誤った判断を下すことにつながる事があります。
レバレッジを使用する場合は、利用可能な最も低いレバレッジから始め、レバレッジを使用した場合の結果を十分に理解してください。
あなたも一度や二度は、こうしたトレーディングの罪を犯したことがあるでしょう。
しかし、キャピタルロス、口座の一掃、眠れない夜、ストレスの多い状況といった厳しい教訓を考えると、何度も読み返して十分に理解することが必要なのです。
最も重要なのは、次のステップ...このような間違いを二度と繰り返さない様にする事です。
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